
8月に水戸で行われた全日本大学王座決定戦で関西代表の大阪商業大学に圧勝し初の大学日本一
に輝いた駒澤大学ボクシング部の祝賀会が10月26日、東京・世田谷の駒澤大学深沢キャンパス内で
催された。
祝賀会には仲間達也日本ボクシング連盟会長、ウラジミール・シン・ナショナルチーム・コーチ
らアマチュア関係者らの他、駒澤OBでオリンピックの銅メダリスト、ロンドン大会の清水聡、東京
大会の田中亮明の二人も駆けつけて後輩たちを祝福していた。
そんな中でも母校ボクシング部の初優勝に感慨深そうだったのが、中島成雄さん(70歳)である
。大学を卒業後ヨネクラジムからプロ転向し、WBC世界L・フライ級チャンピオンになった人であ
る。
「ボクシングでやりたかったことが3つあって、アマチュアで全国大会に勝つこと(国体優勝)、
プロの世界チャンピオンになることは達成できた。そして残っていたのが、駒澤大学を日本一にす
ることだったんです」というから、大願成就して喜びもひとしおだったわけである。
中島さんが学生時代、駒澤大は関東リーグの2部だったが、近年は1部のAクラスで優勝争いの
常連校になった。部の強化には総監督だった中島さんが物心両面で力を注いだからというのがもっ
ぱらである。いまは総監督の肩書を外しているが、これは、関東ボクシング連盟の理事長という公
的な役職にもあることを考慮しているから。OB会長の肩書はこれまでと変わらない。
「自分の仕事も忙しいので、選手を細かく指導する余裕はない。でも、小山田(裕二)監督、林田
(太郎)コーチに任せていますから」と中島さん。2人の指導力を買い、いまのポストに抜てきし
たのも中島さんだった。
駒澤大学ボクシング部が創部57年目にして大学日本一の座につき、表彰式を終えたリング上で部
員たちが真っ先に胴上げしたのは中島さんだった。
祝賀会で改めて27人の部員とともに大学日本一の喜びを味わった小山田監督は、来賓に感謝を述
べた上で、「今回の日本一が終わりではない、駒澤大学ボクシング部の歴史の新たなスタートだと
思っています」とさらなる躍進を誓っていた。
祝賀会で小山田監督(右端)らに特別表彰された中島夫妻